投稿日:2006-07-31 Mon
こちらは前編です。こちらから御覧下さい。
一昨年の冬、俺は仲の良い男3人組で中部地方のとある山にスキーをしに行った。
滑りもほどほどに楽しみ、俺達はロッジで一休みしていた。毛布と電話が置いてあるぐらいの非常に簡素な部屋だ。
しばらくすると突然、外が猛烈に吹雪いてきた。
C「うわ~、これはちょっと帰れなくなったなぁ・・・・・」
そんなことをブツブツと言いながら俺達3人は、吹雪が止むのをただ待っていた。
時刻も深夜にさしかかろうかというとき、突然部屋の隅に置いてある電話が鳴り出した。
『ジリリリリ! ジリリリリリ!』
・・・・・こんな時間に・・・誰が・・・・・。多少不気味に思えたが、一人が受話器を取り電話に応答した。
ガチャ
B「もしも・・・・・し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん・・・・・・・・」
ガチャ
A「なんだったんだ?」
B「悪戯。何かキュルキュル言ってるだけだった。」
キュルキュル・・・・・?よくわからないまま朝が来て、吹雪も止み、俺達はBの車に乗り、それぞれの家路に着いた。
自分のアパートに着くころにはもうすっかり日が昇っていた。
そして部屋につくや否や、俺の携帯にCからの電話が掛かってきた。
A「もしもし」
C「・・・おいっ!!・・・・・・・Bが!・・・・・・・・・・・・・Bが俺たちを降ろした後に、
死んだ!!」
え?
C「電車に・・・跳ね飛ばされて」
A「車に乗ってただろ!」
C「車から降りてふみきりに入ったらしい」
A「自殺なんてするわけがねぇだろ!!」
C「・・・・・・・・・・なぁ・・・・・俺、思うんだけど」
A「なんだよ!!?」
C 「あのときの電話じゃないかな?」
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